2011年、東日本大震災の年に入社。2013年に代表取締役に就任。先代の父や兄が繋いできたバトンを受け取り、地元の産業と深く密着しながら燕三条エリアの優良なスクラップを資源に変えて安定供給に努めていく所存です。
今後、鉄鋼業界は「脱炭素」に向けた取り組みが加速すると言われています。従来の鉄鉱石を原料とした「高炉」に比べ、「電炉」ではCO2排出量が1/4になるためです。この「電炉」の原料となる鉄スクラップの需要が高まり国内はもとより海外でも調達を増やす動きが加速しています。製鋼メーカー各社においても要求品質の引き上げとともに高品質なスクラップ確保に動き出し当社の質の高いスクラップが注目される環境となっています。今後も業界やマーケットの動きに注視しながら当社としては質の高い金属スクラップの仕入れ、加工を行う地元のリーディングカンパニーを目指して行きたいと考えています。
また、リサイクル業という観点で見た場合、将来的に鉄スクラップの回収に付随する木材や紙類、プラスチックといった産業廃棄物の回収も今後は視野に入れるべきだろうと考えています。加工や製造過程で発生する廃棄物を余すところなく回収し、また新たな材料として循環させていきたい。モノづくりの町で生まれ、多くの取引会社様や顧客の皆様に育てられたからこそ、これからも地元に還元し続ける企業でありたいと思います。